ふるさと納税をするなら今年分はもう時間がわずかしかありません。寄附するだけなら問題はないのですが、やはりそれによる恩恵・税制面でのお得さを味わいたいですよね。
どうすればお得感を味わうことができるのか、今回はふるさと納税の確定申告・特例制度と題してご紹介していきたいと思います。
ふるさと納税で忘れてはいけないこと
ふるさと納税において、決して忘れてはならないのが寄附の証明を行うことです。これは申告する方も特例の制度を利用する方も同じです。
「寄附をしました」という証明ができなければ、税金の還付・控除を受けられないことになってしまいます。もちろん、お礼の品をもらい、寄附を役立ててくれるだけでも意味はあるでしょう。現に申告や申請をせず、税金面での優遇に関しては受けていない方もいらっしゃるようです。
寄付とは本来そういうものなのかもしれませんが、せっかく受けられるのであれば、受けた方が納税者にとってはお得です。
確定申告をする場合
では、申告する場合とワンストップ制度を利用する場合ではどのように証明方法が異なってくるのか、詳しくみていきましょう。まずは確定申告をする方のケースについてです。
申告書の作成
寄附金を支払い、お礼品を受け取るまではどちらも同じですが、申告する際は申告書を作成しなければなりません。
次のサイトから簡単に作ることが可能です。
1.作成コーナーへうつり、作成を始めます。個人番号を読み取ることが出来るカードリーダーをお持ちの方はイータックスを、それ以外の方は書面提出となります。
2.プリンタの設定などを行います。プリンタがない方でもコンビニで印刷できるので安心してください。
3.続いて出てくる選択画面では、所得税と書かれた紫色のボタンを選びます。
4.次は青色の作成開始をクリックしましょう。
5.必要となる書類等が明記されるので、確認したら次へ進みます。
6.提出の方法を選び、あなたの所得は何所得なのかを選んでください。
7.勤務先の数と年末調整が済んでいるのかどうかについて回答したら、いよいよ控除の選択画面に入ります。
8.ふるさと納税の場合は寄附金控除に該当しますので、そちらを選択してください。この画面にて医療費などのほかの控除がある場合はチェックを入れましょう。
9.源泉徴収票を用意し、必要事項をそのまま入力します。支払った方の氏名や住所も間違えないよう入力していきます。
10.ミスがないか確認したら次へ進み、寄附金控除を入力するボタンを押してください。
11.寄附の詳細を選び、複数の自治体へ寄附をした場合は左下の入力するを再度クリックします。
12.内容をチェックし、次へ進むと控除されたことが明記され、所得税においての還付額が確認できます。
13.入力を終了したら、住民税の手続きにうつります。住民税に関する事項で必要なところにチェックを入れます。
14.後は振込口座などの情報を入力し、申告書を印刷すれば完了です。
申告期日に税務署へ提出するか、郵送で送付します。この時寄附の証明書を添付することを忘れないようにして下さいね。ただ上記のやり方だと少し難易度が高いので、会計ソフトを利用すると良いでしょう。
特例の制度を利用する場合
特例制度が利用できる方は、申告の必要はありません。
ただ、
・寄附をしたら申告特例申請書を自治体へ送付
・期限は来年の1/10まで
という2点を必ず守る必要があります。これらを守らない、送付を忘れた時点で制度の利用資格を失うことになってしまいます。もちろん、期日までに忘れていたことに気づき、自治体へ送ることができれば問題ありません。
では、申請書の書き方についてみていきましょう。
申請書の作り方
この書類は自治体から送られてきますが、ない場合は寄附をしたサイト内で印刷が可能です。
1.〇年寄附分には、寄附をした都市を記入します。誰宛に書くかというと、寄附をした自治体宛となるため、現在の日付と“自治体名”殿となります。
2.整理番号は、自治体の方から指示あればその通りに記載すればOKです。
3.住所や氏名はあなたの情報を。
4.寄附に関する事項に進みます。ここでは寄附金を支払った年月日と支払い金額を明記します。
5.地方税〜(第8項)(第9項)の2つの欄にチェックを入れます。
6.これで完了です。
用紙の形式は自治体により異なることもありますが、記載することには変わりないと思います。
マイナンバーはいつ必要?
申告の際にはもちろん必要となりますが、ワンストップ制度を利用する際にも必要となります。先ほどご紹介した申請書には、個人番号を明記する欄も設けられています。
また、番号を記載するだけではなりすましの危険性があるため、番号が確認できるカードのコピーなどを共に郵送することが必要となっています。申告する方が煩雑なイメージを持たれていた方が多いと思いますが、こういった必要書類を用意しなくてはならないということは覚えておきましょう。
いかがでしたでしょうか。ふるさと納税は来年からでももちろん始められます。年始なら売り切れや品切れになっていることがないため、たくさんの特産品が選び放題です、さとふるやふるぽといった人気サイトからのぞいてみて下さいね。